宝の箱
2007.04.13 Friday 18:35
重ピンクと、こはっピンクの新曲である「宝の箱」。
この曲はこれまでの二人の曲に比べると異質に感じるよね。
これまではとにかく可愛く、明るく歌っていた。
それに対して宝の箱はバラードで、
特に可愛さをアピールをしているわけでもない。
では、この曲は何を歌った歌なのだろうか。
最初に聴いた時は何を言いたい歌なのかわからなかった。
それでも何回かきいていくと、それなりには理解が出来てくる。
この曲は非常に難しい曲だと思う。
春 ビューティフル エブリデイはわかりやすいという意味でも良曲で、
歌い手の力もあるけれども、歌の世界の情景が浮かべやすいんだよね。
宝の箱は単純な曲ではないので、余計に訴える力が必要で、
今の道重・久住には大きな課題の曲と言っていいだろうな。
「宝の箱」という曲は何を言いたい曲なのかを考えて見る。
歌詞の全文引用は著作権の問題で、あまりしたくないのだけれども、
曲の意味を考える上で歌詞は絶対に必要なのでご容赦願いたいところだ。
悲しみはそのうち
忘れることが出来る
諦めず進もう
その自分の為に
坂道を
行って来て
登下校の
日々
毎日は
知らぬ間に
季節をめぐる
つまずいて
傷ついて
笑顔になって
大人へと近づいていく
幼い頃の
宝箱を空けたら
ガラクタだけれど
愛おしい思い出よ
喜びは誰かと
分かち合えたら尚良い
可能性はいつも
限りなく秘めてる
沈黙が
怖くない
恋人達なら
いつまでも自然でしょう
どうにもならない
出来事なら忘れよう
明日になったら
ひらめくかもしれないし
思い出は案外と
良い風に変えてるもので
大切に育てよう
その自分の為に
喜びは誰かと
分かち合えたら尚良い
可能性はいつも
限りなく秘めてる
タイトルでもある「宝の箱」。
宝の箱には思い出が入っていて、それは美化されていたりするものだ。
それでも、その思い出は大切なものだから、大切にして行こう。
ここまでは割りと簡単に理解できるが、ここでひとつの疑問がある。
この歌をなぜ重ピンク、こはっピンクに歌わせたのか。
これまでのコンセプトはブリブリで可愛いものだったではないか。
これにはメリピンからの繋がりがあると思うんだよね。
メリピンは大人になりたくない、このままがいいっていう曲。
宝の箱は、そうはいっても、いつまでも子供ではいられないし、
みんな大人へとなっていくのだという歌なのではないだろうか。
そう思っていた矢先につんく♂さんのコメント。
重ピンク、こはっピンクの二人も恒例にはなってきてますが、
ここらで、一曲大人へ近づいている二人のリアルな曲に してみたいなって思って仕上げました。
大人になりたくない!って思っていても、やっぱ、大人になってく。
そういった現実をかみ締めながら、みんな美しく、セクシーになっていくものです。
彼女たちは今、まさに、その階段を一歩一歩進んでいる最中です。
僕ら含め、大人たちは、大きな心で、その成長を見守っていくべきなのでしょう。
この曲を立派に立派に歌いこなせる人生を送ってもらいたいです!
ちなみに、思い出って、たとえば、昔の恋人だったり、
小学生の頃好きだった近所のお姉さんの顔って随分美化して頭の中に残してるんじゃないかな?
って、思ったもので、こんな歌詞が出てきました。
さすが、つんく♂さんはよく見ているな。
つんく♂さんさゆみん大好きだしね。
さゆみんと小春ちゃんの二人を考えてみると、
この歌は特にさゆみんを強く意識して作っているのではないかと思う。
最近のさゆみんはかなり迷いがあるように見える。
小春や光井ちゃんといった後輩が出来たこと、
かわいいキャラがそのうち年齢的に限界が来ることを感じていること。
そういう迷いや悩みがあるのをつんく♂さんが感じ取って、
作ってくれたメッセージなのではないかと思っている。
特に1番の歌詞は今のさゆみんに向けられたものなのではないかな。
俺は、今は大いに悩んで、大いに苦しんで、
でも確実に前へ進んでいって欲しいと願っている。
さゆみんは自分の悪いところを見ることが出来る子だけれども、
ちょっと諦めがいいと言うか、嫌な事に目をつぶってしまう所もある。
誰でも嫌な事からは目を背けたくなるけれども、
そこは強く立ち向かっていって欲しいね。
このように解釈しているけども、まだわからない点がいくつかある。
1番がさゆみんに対して、2番が小春ちゃんに対してのメッセージなら
パート割りもそうであるべきなのだが、実際はそうなっていない。
また、大サビでも繰り返されるフレーズ
「喜びは誰かと分かち合えたら尚良い」
ここの解釈がいまいち釈然としていない。
分かち合う仲という意味でも、大人への狭間という意味でも、
この歌はさゆみんとえりで歌って貰った方がしっくりくる気もする。
でも、絵里はそういう狭間での苦しみはあまり見えないね。
そうなると、未来の小春ちゃんへ向けられたのかもしれないな。
まだまだわからないところもあるけれども、
これまでの重ピンク、こはっピンクとの違いや、
この曲で言いたいことを考えながら聴くと、
ただ聴いているよりいろいろなことが見えてくると思う。
これまでに見たことがある人も、これから見る人も、
コンサートでは是非この歌が何を意味しているのかを考えながら
聴いて欲しいと思う。
俺の解釈は俺の解釈であり、10人いればそれぞれ別の考えがあると思う。
その全部が感じた人にとっては真実であり、
その数分だけの表現が出来たと言うことでもあると思う。
ま、つまり、
「みんな真剣に聞いてくれよ。」
ということが言いたかったりするわけだ。
トイレタイムにするなんてもったいないですよ。
Comments
たまらないです。
>ちょっと諦めがいい
なるほどー。
なんか、1日1日を大切にしようって思いました。
そして、「1日」というものはとてつもなく大きいのもなのだとも思いました。
思い出で振り返るのは、季節や年かもしれないけど、それを作ってるのは「1日」だと思うから・・・
私は「春 ビューティフル エブリデイ」が大好きです♪♪
女の子の気持ちを正直に歌ってる感じがするからです!だから、共感できる部分がたくさんあって・・・♪
今まで以上に「好き」って言う気持ちが大きくなる感じがしますっ!!
報告というか・・・私ブログやってますっ!
「シャイニングR=ぷに」という・・・笑
娘。のことを中心に書いてます!!
もし良かったら、来てもらえると嬉しいです!
http://blog.livedoor.jp/water_blue/?blog_id=2048487
(「ぶに」と言う人とやっているので、間違えないでくださいね!笑)
『8ビート』は一通り聞きましたが『宝の箱』だけはいつも何か考えさせられることが多かったのです。 基本『女の子のための曲』と捉えていますが詞の内容は『老若男女を問わない』ものではないでしょうか。一部で言われている『この曲で重ピンクこはっピンクが卒業』琴に関しては考えにくいように思います。 『大人になりたくない』曲と『大人への過程を認識していく』曲の先には『大人へと羽ばたく』曲が必要かと思います。『少女の成長〜大河ドラマ〜』という見方をするとおもしろいのではないでしょうかねぇ
小春ちゃんも可愛いですよね。
今もっとも注目している子の一人です。
誰でも常に強くあるわけではないですから、時にはくじけちゃうのも仕方ないとはおもうのですけどね。
それもアイドルの役目かと思うと、彼女たちはやっぱり凄いと思いますよ。
>>シャイニングRさん
「春 ビューティフル エブリデイ」は凄くいい曲ですよね。
この曲を聴いていると、甘酸っぱい恋をしていた時代に戻ったような気がします。
アイドルを応援している大人の人たちは、そのような青春時代の気持ちを味わいたい人は多いと思います。
その意味でもこの歌は本当に聴きほれてしまいますね。
また、えりりんの声にもばっちしあっていて、えりりんに恋しちゃいそうですよ(笑)
ブログを拝見させてもらいました。ぶにさんと共同で書いているのですね。
これからもちょくちょくお邪魔させていただきますね。
さゆみんたちと同じぐらいの世代の子の気持ちも気になりますしね(笑)
>>sandさん
ラジオでさゆみんも言っていましたが、この曲はすごく前向きな曲なんですよね。
願望を含めて、この曲で卒業ということはないと思っております。ちょっと怖いですけどね。
「大人へと羽ばたく曲」、そこまでストーリーがあると面白いですね。
その曲は二人がもうちょっと大人になってから歌ってもらいたいところでしょうか。
ブログに来ていただいて本当にありがとうございました。
遅まきながら「宝の箱」について...
ALMICさんの解釈を読んで納得してます。
さゆみんがモーニング娘。に加入してから4年、
初めのうちはただがむしゃらにがんばっていて、
その内に少しずつ自分の色を出していけるようになって、
いつしか、たくさんの努力とともに「道重さゆみ」という個性もしっかり確立できた。
でも、時は流れるもので、いつまでも同じ場所にはいられない、
否応なしに流れる時間の中で、
後輩もでき、さゆみんも大人に近づいていく。
今は、迷う時なんだと思います。
状況は人それぞれでも、みんな通る道だと思うので、
「その自分の為に」さゆみんには、悩んで、迷って、大人へと歩んでほしいと思います。
「可能性はいつも、限りなく秘めてる」
さゆみんには、まだまだたくさんの可能性が秘めてると思うので、諦めないで、自信持ってがんばってほしいです。
長々と失礼しました。
ホント、いつ聞いてもいいですよねっ!
実は、新しいブログをはじめましたっ!
今回は1人でやっていて、それでモーニング娘。などのこともかけるようにしましたぁ!
子供ながらに語っていきたいと思います!
是非、コメントしてもらえると嬉しいです♪
http://blogri.jp/shine104/
私はそれと同時に、4年間と言う時間でなれてしまうこともあると思うんですよね。可能性は無限に秘めているけれども、それに気がつかずに今にとどまってしまうかもしれない。さゆみんには自信を持つとともに、満足しない心=諦めない心も心がけて欲しいな、と思います。
さゆみんに対してというより、自分自身に問いかけているんですけどね(笑)
得てしてみんな、現状に満足してしまうものなんですよね・・・
>>シャイニングRさん
子供なんてとんでもないですよ。読んでいて、なるほどなぁって思うところもありますし、僕もそう思うなぁって共感する所もあります。
お邪魔でなければちょくちょくコメントをさせていただきますね。
そうですね。「慣れ」というのはあると思います。
「慣れ」は恐いですね。今まで気づけていたものにも気づけなくなったりしますもんね。
満足しない心=諦めない心。
僕も、自分自身に問いかけてしまいます。
現状に満足してしまいがちですね...
僕も向上心を忘れない人でありたいです。
最近は、年齢による焦りから逆に向上心が沸いてきましたw
このままじゃいけないという危機感ですかね。