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リボンの騎士 はまり役  

リボンの騎士ソロセット第二弾1

1週間更新を空けたのはもしかしたら初めてかもしれない。
先週1週間は夏休みを満喫しておりました。
ほとんど家に引きこもってゲームしてただけだけどな。

そんな廃人生活を送っていたけれども、
リボンの騎士は数回みていて、先週末で全公演パターンを見れた。
ここで一旦配役から感じた事についてまとめてみる。

今回の配役で「はまり役」と言われているのは、藤本、吉澤だろう。
元々ボーイッシュで売っていて男役が見事にはまるよっすぃ。
さばさばして、突っ込みキャラであるミキティは魔女のイメージに沿う。

そのほかの人に関しても程度の差はあるが、
それぞれのキャラに沿った配役となっている。

はまる役につけたのか、キャラに合わせて脚本したのか、
恐らくその両方だろう。いずれにせよ、
きちんと個性を活かす脚本にしたのは見事である。

主演の高橋。高橋に関しては、
本人の個性と役柄がマッチしているとはあまり感じない。
主役であるサファイアの個性は簡単に変えられないのも原因だろう。

この事はサファイアを演じる事がいかに難しいかという事でもある。
「はまり役」の場合は素の自分である程度マッチしているので
その意味では表現がしやすいともいえるからである。

石川梨華さんも難しい演技をしている。
梨華ちゃんは、一人でフランツ・淑女・ピエールの3役をこなしている。
これだけの役を一人で演じるのは相当大変だっただろう。

パターンの複雑さでいうと、梨華ちゃんが一番大変だが、
キャラクターの複雑さではサファイアが大変だろう。

サファイアという役柄は一つだが、その中で
皇女としてのサファイア、王子としてのサファイア、
魂を抜かれて男になったサファイアを演じている。
(あとリボンの騎士ね。)

サファイアという役は非常に難しい役である。
演じる役柄が難しければ難しいほど役柄の個性は強くなる。
高橋が演じないといけないのは、高橋愛ではなくサファイアだ。

サファイアの個性が強いために、それは高橋の個性とマッチしなくなる。
そのため「はまり役」ではなくなる。
では、マッチしない役を演じる事は個性を生かしていないのだろうか。
本当に高橋が演じているのはサファイアで、高橋愛ではないのだろうか。


ここでさゆみんの役柄について考えてみる。
さゆみんが演じているのは、淑女とスカウト・リューである。
この二つの役で求められている事はなんだろうか。

淑女では華やかさと女の子らしさを、
スカウトでは元気で明るく可愛い男の子を求められている。
リューに関しては男性を選んで「ちょっと格好よかったんで」
というぐらいなので、男の子である事は求められていないようだ。

元々名もない淑女であるし、原作にも存在しないリューである。
その役の設定はほとんどなく、役柄の個性は少ない。
役柄の個性が少ない分、素のさゆみんの個性で補間する事ができる。

役柄にはあまり難しい事が要求されていないのが実情だろう。
淑女やスカウトで求められている事はきちんと表現している。
しかし、もうちょっと頑張って欲しいと思う所もある。

一つ一つの表情や、自分がメインで演技していない時の演技。
そういう細々した所にどれだけ気を使っているか。
その点で不満を感じる。

脚本の中でキャラクターの設定が曖昧のため、
逆に演じにくいというのはあるだろう。
大臣や、ヘケートの場合は自分がメインでない所でも、
こまごまと演技が入っている。

例えば、スカウトのシーン。
メインで歌っているのはリューとリジェだが、
この時の大臣の演技は面白い。

二人が楽しそうに歌っているのに合わせて、
息子とナイロンが楽しそうに踊り始める。
息子とナイロンに一緒に踊るように誘われて踊り始めるが、
男であるからか、最初はかなり照れている。
台詞はまったくないが、その感情が伝わってくる。

葬送のときも、蘇りの歌を歌っている中で、大臣だけは唱和をしない。
サファイアが生きては息子が王になれないからだろう。
しかし息子は蘇りの歌を一生懸命に歌っている。
それをみて当惑しつつ息子の肩に手をかけるが、振りほどかれる。

この辺りの演技は恐らくきちんと定められたものだろう。
こまごまとした所まで決められている分演じやすいし、
キャラクターの設定も明確なのでどう演じるかもわかりやすい。

それに対して、さゆみんの剣の試合の時の演技や、
戴冠式の時の演技は多少の物足りなさを感じる。
求められている事の少なさから演じる事の少なさにつながる悪循環。

しかし同じ淑女の演技を観ても、やはり梨華ちゃんはすごいと思う。
かなりウザイぐらいの演技をしている。
表情一つ、動作の一つ一つにウザさを感じる。

このウザさは梨華ちゃんが本気で真面目に取り組んでいるからこそ
感じるものだ。同じ役でもここまでのものを見せられると
もうちょっと頑張って欲しいなと思います。

楽屋でキャッキャ言ってたのも何回か聞いたしね。
もうちょっと緊張感あったほうがいいのではないでしょうか。


求められている事が大きくないから、当然大きい成果は出せない。
さゆみんに大きい成果を求めるのは酷ではあるだろう。

淑女もリューも「はまり役」である。
ただどちらの役でも「道重さゆみ」が見えてしまう。
同じはまり役でも大臣は大臣であり、ヘケートはヘケートである。

それぞれの役をしっかりと表現する事。
本人の素の個性を表現する事。
この二つは相反するもののように見えて、表裏一体のものだ。

大臣も、ヘケートもサファイアも、役柄を表現しているが、
役を入れ替えて表現させたら全く別のものとなるだろう。
これは個性を表現している事と同じ事ではないだろうか。

高橋愛はサファイアの役柄を表現する事で、
同時に高橋愛を表現しているのである。

さゆみんももっと役を表現することによって個性を出して欲しいな。
今出来ない事はそれほど問題とは思いません。
いつか出来るように学んでいってほしいです。
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リボンの騎士 8/12 フィナーレの是非  

仙台七夕祭り記念

今日もリボンの騎士を見て来た。
10日は今まで見た中で一番声が出ていなかったが、
今日は大分取り戻した印象をうけたので一安心。

今日は何かと物議を醸す、フィナーレについて少し書きたいと思う。
まず最初に言うと、本編の最後にある、歌を歌うコーナー、
あれは宝塚ではミニライブとは言わないで、フィナーレという。
(またはレビューというらしい。台本上ではフィナーレと記してある。)

先日非ハローファンの人の感想でもあったように、
俺は宝塚の文化についてあまりにも無知である。
無知は時には罪となる場合もある。

最初に知っておきたい事は、宝塚ではレビューは付き物である事だ。
ミュージカルをやったあとに、レビューがあるのは宝塚でも
スタンダードな形なのだ。

だから、時に聞く、
「宝塚が全権を握っているのに、よくミニライブなんてやったな」
「事務所が頼み込んで入れたんだろう」
というような感想は的を外していると感じる。

また、他にも宝塚の特徴は色々取り入れているようだ。
例えば、舞台の中央にある大階段。あれも宝塚の特徴らしい。
フィーナーレの時の燕尾服や羽根扇も宝塚の定番である。
これは台本にも書いてある。

他に台本のその箇所に書かれている事は、
「フィナーレの持ち物など。」
「男役の振りも取り入れて。」
の二つで、これもそれぞれきちんと舞台に反映されている。

最後のカーテンコールのときに持っている鈴のついた棒。
あれは宝塚のフィーナーレで大階段を降りてくる時、
出演者が手に持つ、「シャンシャン」というものらしい。
これが「フィナーレの持ち物」。

美勇伝の振り付けでは椅子を使う。
俺たちハローはそこにセクシーさを感じていたようだが、
あれが宝塚での男役の振り付けで使う定番らしい。
(だからなにをヒューヒュー言っているのか不思議がられた)

他に俺がよくわからなかったことに拍手のタイミングがある。
拍手のタイミングに関しては銀河旋律で触れられている。
(今後もっとちゃんとそれについて書いてくれる・・・かも)

このように、俺はあまりにも宝塚のことを知らなかった。
それは宝塚に無関心であるからであり、恐らくはファンの人は
同じようにあまり興味を持っていない人が多いのではないだろうか。

やはり知らないで見るのとそうでないのには差があるので、
是非宝塚について学んでみるといいだろう。
この点、リボンの騎士を見る前に宝塚を見たという
Growing upさんは流石。

これらを踏まえたうえでもう一度フィナーレについて考えてみる。
上記したように、確かにこのフィナーレは宝塚でも定番の物である。
ただ、だからといって本当に必要な物か、というとまた別問題だ。

宝塚に興味もなく、娘。にも大して興味のない人だって劇を見に来る。
その人たちがフィナーレを見たら、やはりミニライブと捉えるだろう。

それに、今回演じているのは、
あくまでハロープロジェクトと宝塚のコラボレーションであり、
宝塚そのものをやろうとしているわけではない。

宝塚風にハロープロジェクトをアレンジし、両者の文化の融合を図る。
いかにモーニング娘。たちの魅力を引き出せるか。
決して宝塚そのものになるのが目標ではないはずだ。

恐らくフィナーレを要らないと思う最大の原因は、
無理やりライブをいれこんでいるという印象があるからだと思う。
ただ、それに関しては間違いであることは前述した。

ここに見る側と演出する側に意識のズレが出来ている。
ライブなんだからもっと楽しみたいのに、
なんか半端に大人しくしないといけないし、消化不良だ。

しかし、これはライブではないのだ。
これはあくまで宝塚でいうフィナーレなのだ。
だから、それを見る側としては、決してそれと同じにする必要は無いが、
宝塚のフィナーレを意識することは必要だと思う。

・・・ただ、俺は宝塚を見た事が無いので、
どういう風に見るのがいいのかがよくわからない。
コールを入れるのはありえないと思うが手拍子ぐらいはやるのだろうか?
歌う曲は劇の中の曲なのだろうか?それとも全く関係ないのだろうか?

その辺りがわからないと、どう行動するのが宝塚のファンに対して
敬意を払った態度となるのかがわからないんだよね。

手拍子を入れたり、手を振ったり、またはレスをとりに行くとしても、
宝塚の応援の姿がどういうものかを知っていると知らないのとでは
差があると思う。


俺は、このフィナーレはやる意味はあると思っている。
ハロープロジェクトは歌手の集団であるので、
宝塚との融合を図る最も適した場はこのフィナーレではないだろうか。

モーニング娘。がモーニング娘。の曲を宝塚風にアレンジして歌う。
これで十分にその目的に沿う物だと思う。
あとは見る側が宝塚との融合のスタイルだという事を意識する事だ。

宝塚を知らない人の方が多数を占めているというのが、
なかなか難しいところだね。
拍手のタイミングとか、フィナーレの態度とか、
知っている人が多数なら、自然と正しい姿が学べるのだけどね・・・。
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リボンの騎士 8/10 なっち誕生日公演  

今池店A

前に書いたとおり、今日からネタバレは気にせず書きます。

まず前回の更新についての補足。
前回挙げた15のサイトは、Yahoo!ブログ検索で「リボンの騎士」で
検索して、見つかった全ての非ハローファンの人の感想を取り上げている(8/7当時)。

「行って来た」とだけとしか書いて無いような、
あまりに感想の無いもの以外は取捨選択をせずに取り上げた。
自分の意思を含んだ情報にしたくなかったからだ。

そうして、非ハローファンの感想を色々読んで見て気がついた点がある。

俺はリボンの騎士を見るとき、まず本人ありきで見てしまう。
サファイヤを演じている高橋愛を見ている。
ヘケートを演じている藤本美貴を見ている。

ところが一般の人は、サファイヤはサファイヤとしてみる。
演じている人が普段どういう人なのかといった視点はほぼ持たない。

また、普段見ているコンサートにストーリー性が低いため、
歌、ダンスといった演技>ストーリー
という順序で着目する癖がついている。

一つ学んだことは、今回の劇を見るうえで、音が外れたとか、
ステップを間違えたとか、逆にそれらがよかったといった点だけでなく、
この話の流れにおいてどういう役割を果たさないといけないのか、
その場面その場面で、その役柄はどういう状況にあるのか、
といった視点で見ていかないと、見えないものがあるという事だ。

特にそれが顕著なのが主役のサファイアだ。
時には男であり、時には女であり、時には愛に落ち、
時には憎しみに溺れる。
その時々で当然別々の表現が必要である。

当たり前のことだけれども普段コンサートには無い見方なので、
俺としては新鮮ですね。


さて、それでは8/10の公演のレポート。
この日はなっちのリボンの騎士初公演であり、誕生日でもある。
さすがなっち。会場はほぼ満席だった。

拍手もなっちに対しては特別に大きい。
カーテンコールでは、昼夜ともにハッピーバスデーの生演奏。
昼ではケーキが出てきてなっち号泣。

そんななっちのフランツ王子。
なっちは本当に可愛いね。かわいすぎる。
かわいすぎて、王子を演じるのはちょっと辛い感じだった。
どの淑女より小さいフランツ王子というのがなんとも・・・。

歌はさすがに上手。
ただやはり男声は難しく、かなり頑張っている印象。

なっちは良くも悪くもなっちにしか見えないな。
フィナーレではストレスを歌う。
夜では感動のためか、歌詞を飛ばしていた。

梨華ちゃんは淑女役とピエール役をやる。
最初の「フラフラ」のシーンでは、明らかに淑女の中でセンターの役割。
元々非常に女の子らしい梨華ちゃんだから、違和感なく淑女を演じていた。

ピエール役はフランツ役のイメージが強いためか、違和感を感じた。
命令と正義感の狭間で苦悩する役なのだが、
その悩んでいる心があまり伝わってこなかった。

他の人に関しては、みんな声の調子が明らかに下がっている。
特に感じた順に言うと、高橋、藤本、久住、吉澤。

8月入ってから毎日公演を行い、唯一休みだったのが8/9のみ。
とはいえ、もちろんモーニング娘。の仕事はリボンの騎士だけはない。
8/9も休めたかどうかは甚だ疑問である。

まだまだ前半戦なのでこれからどうなるのか少し不安。
これまでのリボンの騎士の評判がいいのは確かで、
そのため高い期待値を持って見に来てみたら、声が出ていない、
なんてことになったら悲しい。

今更言っても仕方が無いが、
もう少しスケジュール考えた方がよかったのではないかね。

さゆみんについてはまた明日にでも書きます。
ただ、最近毎日忙しいんだよな。
だからこんな時間に更新しているわけだが。
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