リボンの騎士 8/12 フィナーレの是非
2006.08.12 Saturday 22:01
今日もリボンの騎士を見て来た。
10日は今まで見た中で一番声が出ていなかったが、
今日は大分取り戻した印象をうけたので一安心。
今日は何かと物議を醸す、フィナーレについて少し書きたいと思う。
まず最初に言うと、本編の最後にある、歌を歌うコーナー、
あれは宝塚ではミニライブとは言わないで、フィナーレという。
(またはレビューというらしい。台本上ではフィナーレと記してある。)
先日非ハローファンの人の感想でもあったように、
俺は宝塚の文化についてあまりにも無知である。
無知は時には罪となる場合もある。
最初に知っておきたい事は、宝塚ではレビューは付き物である事だ。
ミュージカルをやったあとに、レビューがあるのは宝塚でも
スタンダードな形なのだ。
だから、時に聞く、
「宝塚が全権を握っているのに、よくミニライブなんてやったな」
「事務所が頼み込んで入れたんだろう」
というような感想は的を外していると感じる。
また、他にも宝塚の特徴は色々取り入れているようだ。
例えば、舞台の中央にある大階段。あれも宝塚の特徴らしい。
フィーナーレの時の燕尾服や羽根扇も宝塚の定番である。
これは台本にも書いてある。
他に台本のその箇所に書かれている事は、
「フィナーレの持ち物など。」
「男役の振りも取り入れて。」
の二つで、これもそれぞれきちんと舞台に反映されている。
最後のカーテンコールのときに持っている鈴のついた棒。
あれは宝塚のフィーナーレで大階段を降りてくる時、
出演者が手に持つ、「シャンシャン」というものらしい。
これが「フィナーレの持ち物」。
美勇伝の振り付けでは椅子を使う。
俺たちハローはそこにセクシーさを感じていたようだが、
あれが宝塚での男役の振り付けで使う定番らしい。
(だからなにをヒューヒュー言っているのか不思議がられた)
他に俺がよくわからなかったことに拍手のタイミングがある。
拍手のタイミングに関しては銀河旋律で触れられている。
(今後もっとちゃんとそれについて書いてくれる・・・かも)
このように、俺はあまりにも宝塚のことを知らなかった。
それは宝塚に無関心であるからであり、恐らくはファンの人は
同じようにあまり興味を持っていない人が多いのではないだろうか。
やはり知らないで見るのとそうでないのには差があるので、
是非宝塚について学んでみるといいだろう。
この点、リボンの騎士を見る前に宝塚を見たという
Growing upさんは流石。
これらを踏まえたうえでもう一度フィナーレについて考えてみる。
上記したように、確かにこのフィナーレは宝塚でも定番の物である。
ただ、だからといって本当に必要な物か、というとまた別問題だ。
宝塚に興味もなく、娘。にも大して興味のない人だって劇を見に来る。
その人たちがフィナーレを見たら、やはりミニライブと捉えるだろう。
それに、今回演じているのは、
あくまでハロープロジェクトと宝塚のコラボレーションであり、
宝塚そのものをやろうとしているわけではない。
宝塚風にハロープロジェクトをアレンジし、両者の文化の融合を図る。
いかにモーニング娘。たちの魅力を引き出せるか。
決して宝塚そのものになるのが目標ではないはずだ。
恐らくフィナーレを要らないと思う最大の原因は、
無理やりライブをいれこんでいるという印象があるからだと思う。
ただ、それに関しては間違いであることは前述した。
ここに見る側と演出する側に意識のズレが出来ている。
ライブなんだからもっと楽しみたいのに、
なんか半端に大人しくしないといけないし、消化不良だ。
しかし、これはライブではないのだ。
これはあくまで宝塚でいうフィナーレなのだ。
だから、それを見る側としては、決してそれと同じにする必要は無いが、
宝塚のフィナーレを意識することは必要だと思う。
・・・ただ、俺は宝塚を見た事が無いので、
どういう風に見るのがいいのかがよくわからない。
コールを入れるのはありえないと思うが手拍子ぐらいはやるのだろうか?
歌う曲は劇の中の曲なのだろうか?それとも全く関係ないのだろうか?
その辺りがわからないと、どう行動するのが宝塚のファンに対して
敬意を払った態度となるのかがわからないんだよね。
手拍子を入れたり、手を振ったり、またはレスをとりに行くとしても、
宝塚の応援の姿がどういうものかを知っていると知らないのとでは
差があると思う。
俺は、このフィナーレはやる意味はあると思っている。
ハロープロジェクトは歌手の集団であるので、
宝塚との融合を図る最も適した場はこのフィナーレではないだろうか。
モーニング娘。がモーニング娘。の曲を宝塚風にアレンジして歌う。
これで十分にその目的に沿う物だと思う。
あとは見る側が宝塚との融合のスタイルだという事を意識する事だ。
宝塚を知らない人の方が多数を占めているというのが、
なかなか難しいところだね。
拍手のタイミングとか、フィナーレの態度とか、
知っている人が多数なら、自然と正しい姿が学べるのだけどね・・・。